列車見張員

列車見張員とは、鉄道工事において列車事故を防ぐ為に配置される保安員のことです

作業員の方と鉄道をご利用されるお客様の安全に直接関わる重要な業務です

JR西日本管内の各沿線の列車運行中に線路内及び線路に近接して作業する場合には、

列車見張員を配置して安全を確保してから作業を行うことが義務付けられています。

列車見張員は、 常時列車の来る方向を監視して列車の接近の連絡を行い、

異常時は列車を停止させる手配を行います。

列車見張員は、作業員の安全を確保するために見張業務以外の作業を手伝うことが禁止されており 

列車見張業務に専念する義務が定められており業務中は、携帯電話の使用も禁止されています

又、作業グループから5m以上離れた位置に立って業務に専念するよう義務づけられています。

列車見張員は民間資格

JR西日本の列車見張員は日本鉄道施設協会、もしくは鉄道電業安全協会が主催する

保安講習を受講して合格したものに発行される民間資格です。

資格講習(講義、試験、知能検査)と運転保安講習(講義、試験、クレペリン検査)の

2種類に分かれており、有効期間は3年と1年です

これらの資格を受講する為には、視力及び色覚と聴力検査を毎回必要とし、

基準を超えていなければ受講出来なくなります。

これ以外に、年3回の休み明け(お盆、正月、ゴールデンウィーク)に行われる、

立ち上がり講習を受講することが義務付けられています。

弊社対応可能エリア

弊社では、JR和歌山支社管内に列車見張員を派遣しております

弊社は、主に和歌山県内のJR西日本沿線  紀勢線・阪和線・和歌山線に

列車見張員を派遣しております。

それ以外の近畿圏におきましては、姉妹会社の光警備保障株式会社にて

対応出来る場合がございますのでそちらのページでご確認下さい

施工 保安体制図

列車見張員が行える業務

列車見張員資格を取得すると、列車見張員業務と重機誘導員及び旅客誘導員

業務を行うことができます(日本鉄道施設協会資格の場合)

鉄道電業協会が発行する資格では、列車見張員踏切監視員の業務が行えます

重機誘導員

重機誘導員は、線路に近接してバックホウやクレーンなどを使用する場合に 

重機械1台につき各1名配置で重機械の誘導を行います

重機械が線路内に横転した場合には、素早く列車防護の措置をとり進来列車を

停止させます。

又、重機械運転者に合図を送り、高圧線やJR設備などとの接触を防止する

業務も行います

旅客誘導員

旅客誘導員は、駅のホーム内での作業等(駅舎の立替、エレベーター設置、ホーム改良等)

で駅をご利用されるお客様の安全確保やいざという時に列車を停止させる業務を行います。

旅客誘導員は、有資格者で行う場合(異常時に列車を止めなければならない場合)と

無資格でも行える旅客誘導員もあります。

踏切監視員

踏切監視員は、信号ケーブルや通信ケーブルなどの配線工事等で踏切の機能を

一時的に停止させる場合に踏切に配置して、踏切の機能が停止している間の踏切を

利用される車両や通行車の安全を確保し、機能が停止している遮断機や警報器の

代わりに合図を行います

列車見張員の資格を取るには(JR資格)

列車見張員の資格は、個人では申し込むことが出来ないので

警備会社に所属又は、鉄道関係の仕事をしている会社に所属してそこから

申し込んで貰う必要があります

列車見張員受験資格要件

視力    裸眼で両目0.7以上

矯正視力の場合は、片目1.0以上で他目5.0以上となっています

色弱・色盲で無い方(信号の色を見分ける必要が有る為)

 

聴力    1000Hzで、40dB以下  4000Hzで、65dB以下

(列車が近づいてる事を音で確認する必要が有る為)

補聴器や色覚矯正メガネの使用は不可となっています

 

四肢の状態   四肢に異常の無い方

鉄道工事の経験等 必要なし

列車見張員の資格の種類

列車見張員の資格は大きく分けて2種類あります

施設関係の列車見張員と電気関係の列車見張員資格があります

施設関係とは、線路の保線作業や土木工事で従事する列車見張員

電気関係とは、線路の信号や通信、電力の供給などの工事に従事する列車見張員です

施設関係の資格は 日本鉄道施設協会の管轄です

電気関係の資格は 鉄道電業協会の管轄です

施設関係の資格は、さらに在来線と新幹線に別れており

列車見張員(在)、列車見張員(幹)があり、別々に取得する必要があります

列車見張員資格取得までの流れ(日本鉄道施設協会の場合)

列車見張員として従事出来るようになるまでには、3ステップあり

1・列車見張員の資格試験に合格する

2・運転保安講習に合格する

3・地域特情教育を受験し合格する

この全部を受験し、合格して始めて列車見張員として従事出来るようになります

これら3つを個別に申し込みする必要があります

地域特情教育は、資格試験と運転保安講習に合格してからでないと

申し込む事が出来ません

列車見張員の試験の申込から実際に従事出来るようになるまでには

最速で6ヶ月長くて1年位掛かる場合があります

列車見張員資格の取得

列車見張員資格受験の申込は、会社を通して申し込みします

申し込み出来る専用のウェブサイトがあるので、そちらから申し込みます

受験料は、18000円位 講習日数は2日間です

講習会は、年に数回実施されています

IQテスト(記述式)と知悉度テスト(マークシート形式)があります

難易度は低めですが、70%以上の正解率が求められます

講義の中で、重要なところはマーキングするように講師の方が教えて

くれますので、講師の方の言っていることが理解出来れば合格出来ると思います

運転保安講習を受ける

運転保安講習の申込に必要な書類が2つあります

・列車防護訓練の受講を証明する名簿

・医学適正検査証明書

列車防護訓練は、異常時に列車を防護(停止させる)ための訓練です

日本鉄道施設協会でも列車防護訓練を受講することが出来ます

所要日数は半日程度で最後に簡単な知悉度テストがあります

医学適正検査は、視力 聴力などが基準値以上で有ることを医師に

証明してもらう書類です

医学適正検査は、最寄りの診療所などで受診出来ますが受診前に

身代わり受診を防ぐ為に、本人確認をしてもらう必要があります

資格管理会社(JR関係の仕事を請負っている会社)の担当者に

本人確認済みの検印を押してもらう必要があります

上記の2つの書類を揃えてから運転保安講習の申込が出来ます

運転保安講習は、資格保持者全員が毎年受けなければいけない資格なので

受験料は、3000円位 クレペリン受験の場合は6000円位 講習日数 1日です

資格者全員が毎年受講する為、講習回数は、かなりの回数開催されております

開催地も、JR西日本エリアの場合

金沢・大阪・和歌山・岡山・広島・米子・福知山・山口の各地域で

受講出来ます

講義の後に午後からクレペリン検査と知悉度テスト(マークシート形式)があります

クレペリンは、1桁の数字が横一列に並んでいるのでそれを足し算していくテストです

ストレス状態での精神状態を調べたりする為に使われるようです

クレペリン検査は資格所持者(重機械運転者は除く)は2年に1回受ける必要があります

新規に列車見張員の資格を取得する場合も受験する必要があります

 

 

実技訓練(地域特情教育)

実技訓練は、JR支社にて受講することが出来ます

JR担当者が直接講習会を開催してくれます

列車見張員資格取得後、申込することが出来ます

費用は無料です 講習日数 半日~1日(支社による)

受講料は無料

専用のサイトより申込出来ます

内容は、各支社により異なります

JRの各支社エリアごとに実技訓練を受ける必要があります

管轄地域内の、列車の最高速度や、駅構内の状況などその地域で

列車見張員として従事する為に必要な知識を学びます

列車見張員資格取得までの流れ(鉄道電業安全協会の場合)

電気関係の列車見張員資格を取得する場合は、鉄道電業協会主催の講習会に

参加する必要があります

列車見張員と踏切監視員の資格を同時に取得する形になる為、勉強する範囲が

施設関係の列車見張員のみに比べて1.5~2倍になります

こちらは従事出来るようになるまでには、2ステップあります

1・列車見張員の資格試験に合格する

2・十条教育に合格する

列車見張員の試験の申込から実際に従事出来るようになるまでには

10ヶ月以上かかります

列車見張員資格

列車見張員資格の講習を受講するには、直接の申込は出来ないので

JR関係の仕事を請負っている会社を通して申込する必要があります

専用のサイトはJRグループ会社や工事施工会社等でないと利用出来ません

新規列車見張員の講習は年1回しか実施されておりません

受験料は、15000円位 講習日数は2日間です

IQテスト(記述式)と知悉度テスト(記述式)があります

全て記述式のテストの為、難易度は高めです、70%以上の正解率が求められます

十条教育

十条教育は、資格保持者全員が毎年受けなければいけない資格です

受験料は、3000円位 クレペリン受験の場合は6000円位 講習日数 1日です

1年の間の一定の時期の1ヶ月間のあいだに開催されるのでその間に受講します

クレペリン検査と知悉度テスト(記述式)があります

クレペリン検査は、1桁の数字が横一列に並んでいるのでそれを足し算していくテストです

ストレス状態での精神状態を調べたりする為に使われるようです

クレペリン検査は資格所持者(重機械運転者は除く)は2年に1回受ける必要があります

新規に列車見張員の資格を取得する場合も受験する必要があります

受験する為に添付するための必要書類があります

・医学適正検査証明書

医学適正検査は、視力 聴力などが基準値以上で有ることを医師に

証明してもらう書類です

医学適正検査は、最寄りの診療所などで受診出来ますが受診前に

身代わり受診を防ぐ為に、本人確認をしてもらう必要があります

資格管理会社(JR関係の仕事を請負っている会社)の担当者の

本人確認済みの検印を押してもらう必要があります

列車防護訓練の受講は、電気関係の場合必要ありません

電気関係資格の方が資格取得の難易度は高めです

・講習会の開催が年に1回のみ

・テストは全て記述式

電気関係の列車見張員は、列車見張員と踏切監視員の両方の資格を

同時に取得出来る為、問題の内容 勉強範囲も多くなり難易度が高くなります

受講の申込も直接電業安全協会へ申込することが出来ません

列車見張員の七つ道具

・列車ダイヤ

・時計(電波時計)

・笛及びメガホン(必要に応じて)

・セーフティーベスト

・赤ボールペン(列車ダイヤ消し込み用)

・アラーム機能付きタイマー

・列車防護用具 (軌道短絡器・信号炎管・赤旗・列車見張員支援装置)

列車見張員は、列車を防護する為の防護用具(これらを使用して列車を停止させる)

だけて4種類の防護用具を携行し踏切や駅構内では、非常停止ボタンも併用して、

異常時の対応を行います。

赤旗

素早く取り出し広げられて、振っても 絡まない素材 で出来ています 列車を停止させる時は、この赤旗を運転士に 見えるように激しく振ります

GPS式列車接近警報装置

携帯電話に専用アプリが内蔵されており、 2台一組で使用します。 GPSで列車の接近を検知して列車が 接近していることを列車見張員に知らせる装置です 男性と女性の声で列車の進来方向が上り列車か 下り列車が接近していることを教えてくれます。 AUの端末で、AUの電波が届く範囲で使用できます

アラーム機能付きタイマー

次に来る列車の発車時刻を設定しておき、 待避時刻になれば大音量のアラームで知らせてくれます 和歌山支社管内では、隣接する駅を列車が発車する 1分前にこのアラームが鳴動するようセットします。 本体横にもボタンが両サイドにあり、それを押しながら 操作を行わないとボタンを押しても反応が無いように 誤操作防止の機能が付いています

停止表示標

作業区分A又はBに分類される作業では、 停止表示方式又は線路閉鎖工事で作業 することが定められており、 停止表示方式で作業する場合に使用します。 線路内で作業する場合は、工事管理者の 指示により停止表示標を進来する列車から 見える位置に設置して、線路内に 作業員がいる場合は停止表示標を赤表示にして 列車に停止を促して触車事故を防止します。 作業員の線路外への待避が完了した場合は、 工事管理者の指示により停止表示標を 白標示にして列車を通過させます。

短絡器

銅線の両端部に強力な磁石が取り付けられており、 これで2本のレールを繋ぐと列車の信号が赤に 変わり列車を停止させます 駅の構内や、踏切の側などでは使えません

列車見張員支援装置

無線機のような形状で、緊急時に 上部のボタンを強くを押すと、電波が届く範囲の 列車に緊急停止信号を送り列車を停止させます。(約5分程度動作します) 厳密に管理 運用されており、工事管理者が 本体に暗証番号を入力しないと 動作しない仕様になっています。

作業用携帯電話端末

スマートフォンの専用アプリを使用して、列車見張員同士 及び工事管理者等、複数人で同時通話をハンズフリーで行い 列車の接近連絡等を行います 電話会社がAUが使われており、AUの電波が届く範囲で 使用可能です イヤホンが外れたり、1台が通話不能になったらどの端末が 通話不能になったのか全員に通知されるようになっています。

信号炎管

アルミケース内に信号炎管が4本収納されています。 (よく高速道路の工事現場、事故現場で使われている物と 同じものです、上部のキャップを回しながら外すと 赤い火花が出ます) 列車を防護しなければならない時は、信号炎管を 1本現場に点火して設置した後列車の進来する方向に 向かって点火した炎管を振りながら走ります こちらは、燃焼時間5分タイプです。5分タイプA型と、 10分タイプB型の 2種類があります。 使用期限は最大5年間です 本体底部が磁石になっており、レールなどに磁力で 取り付ける事が出来ます