JR工事管理者(在来線)

JR工事管理者は、列車見張員を統括管理して非常時には列車を停止させる手配を取ります。

作業員の安全管理や工事現場の品質管理など現場監督としての作業も行います。

JR西日本管内で、線路に近接して作業する場合は、工事管理者及び、列車見張員等の配置が必要になります。

工事管理者資格は、日本鉄道施設協会が主催する保安講習を受講して合格したものに発行される民間資格です。

工事管理者資格は、その性質上 建設関連会社在籍3~5年以上うち1年以上は、JR営業線近接工事の実務経験が必要となっています。

JR担当者との施工に関する打合せ表の取り交わし、施工当日の列車の運転状況の確認、作業員の待避状況確認、列車見張員への指示

など、様々な業務をこなします。

 


 

JR工事管理者 作業の流れ

 近接工事

1.施工打合せ表作成

施工打合せ表

 

 JR工事管理者は、施工打合せ表に、施工場所の駅間・キロ程・作業時間帯・作業内容

資格者の氏名(JR工事管理者・列車見張員・誘導員等)、使用機械

作業時の注意事項等の記載をします。

2.JR担当者との施工日分の施工打ち合わせ取り交わし

 JR工事管理者は、 JR該当保線区の担当者にアポイントメントを取り、対面で施工打合せを行います。

最大1週間分の施工打合せを行えます。

施工打ち合わせ表の内容を変更する場合は、 再度打ち合わせが必要になります

3.列車運転状況確認記録用紙を作成し、前日迄に 輸送指令に提出 (現物確認区間を除く)

列車運転状況確認記録用紙

 

  JR工事管理者は、列車運転状況確認記録用紙を施工日の前日14:00迄に

JR輸送指令の担当箇所にFAXを行い、輸送指令の担当者と打ち合わせを行います。

4.施工日 当日分の列車運行ダイヤの入手

列車運行ダイヤ

 

 当日の列車の運行ダイヤを専用のサイト又は、

各該当の保線区にて入手します。

運行ダイヤには、当日の変更や臨時列車などが記載されています。

5.工事着手前の運転状況確認 (現物確認区間を除く)

 JR和歌山支社管内では、時間待避区間現物待避区間が有り、時間待避区間では線路内作業及び

線路近接作業前には、運転状況の確認が必要になります。

現物待避区間は和歌山支社管内では、阪和線になります。

それ以外の区間では、運転状況の確認が必要です、輸送指令に電話して、担当者と運転状況の確認を行います

当日の運転状況確認記録用紙と当日ダイヤを元に、各項目準に担当者と相互確認していきます。

運転状況の確認を行わないと線路内への立ち入りは出来ません

運転状況が事故や信号故障などの理由で乱れたり遅れたりしている場合は、

時間待避区間では線路内の立ち入りは出来ません。

線路内で作業をしている最中に運転ダイヤが乱れ行き違いの変更が生じた場合は、

担当箇所より電話が掛かって来て作業を中断して線路外へ退出するよう

求められる場合があります。

6.列車見張員及び作業員全員に列車の運行状況を伝達

 作業員及び列車見張員に先ほど確認した運転状況の詳細を説明します。

列車の送れが有れば遅れる列車の番号と時間、臨時列車等の伝達を行います。

7.列車運行ダイヤにて、次列車の確認を行う(現物確認区間を除く)

  当日ダイヤを元に、立ち入る駅間の次に来る列車(次列車)の確認を行います。

JR工事管理者と列車見張員で相互に確認を行い、ダイヤに赤ペンでしるしを付けます

次の列車の来る方向と次の列車が車での間合時間を確認します。

8.列車見張員に配置指示

 JR工事管理者は、次の列車が来るまでに充分な時間があると確認出来たら

列車見張員に対して配置指示を行います。

9.列車見張員配置後、作業開始

 JR工事管理者は、列車見張員の配置が完了したら作業員を立入らせて

作業を開始します。

10.列車接近連絡を受けた場合は、作業を中断して作業員を待避させる。

 作業中は、時間待避区間の場合は列車見張員から次の列車の発車時刻の

10分、5分、3分、1分前になったら連絡が入ります。

時間待避区間の場合は、1分前になったら作業を中断して線路外にて待避して

列車が通り過ぎるのを待ちます。

現物待避区間の場合は、列車が接近してから前方に立っている見張員から

列車の接近連絡が入ります。

その場合はすぐに作業を中断して線路外に待避します。

JR工事管理者は、作業員全員が線路外に待避したことを確認した後に、線路内に

忘れ物が無いか、作業員の待避状況に問題は無いかを確認します。

11.異常時は、列車見張員に列車防護を指示して 関係各所に連絡

 異常時は、JR工事管理者はすぐに列車見張員に列車を防護する指示を出します

列車見張員は、所持している列車防護用具を使用して列車を停止させます。

その間に、JR工事管理者は担当箇所等に連絡を取ります。

12.作業終了

JR工事管理者は、作業員を全員線路外へ退出させた後、線路内への忘れ物が無いか確認し

列車見張員の配置を解除して、JR輸送指令担当箇所及び該当保線区の担当者へ

作業の終了報告を行います。